肩こり・腰痛改善法 コラム【肩こり・腰痛改善法 コラム】

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枕選び・今昔

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昔の枕と聞いて最初に思い浮かぶのは、時代劇で見る「箱枕」ではないでしょうか。ずいぶんと高さがあり、とても眠りづらそうです。それもそのはず、あの枕は、髷(まげ)を崩さずに寝るために生まれたもの。高さがあるのは敷き布団の外に置いていたからです。寝返りしやすいように舟底になったものもありましたが、「枕を選ぶ」どころではなかったことでしょう。

時が移り現代は、枕の材質、形のバラエティが広がり、誰でも好きな枕が選べます。しかし、枕は形だけの好き嫌いで選んではいけません。
枕は寝ている時の首の自然なカーブを支えるものです。枕の高さは、体格に合わせるべき。体に合わない枕を使っていると、寝づらいだけでなく、肩こりや頭痛の原因にもつながります。最近では、枕選びのアドバイザーがいて、首のカーブの測定が出来たり、多種多様な素材や構造の枕の中から選んだものを実際に試せるような売り場も増えていますので、活用してみるのもよいでしょう。

どんなにお気に入りの枕でも、朝、目覚めたときから肩こりを感じるような場合は、枕を見直してみた方がよいかも知れません。

肩こりには水泳がおすすめ

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水泳が肩こり改善に効果がある理由は、水の浮力を利用して、体重に関係なく全身運動を行えることと、泳ぎ終わったあとのスポーツとしての爽快感です。
つまり、筋肉の疲れと心の疲れが同時にとれるのです。また、水中は浮力がつくので、痛みを感じないで肩の関節を動かすことができます。

肩こりを治したいのなら、背泳ぎとクロールは効果的ですが、平泳ぎや他の泳法はかえって肩こりをひどくしてしまうので避けた方がよいかもしれません。
水泳選手と違って、素人の平泳ぎは頭を持ち上げて(あごの前反りを強くして)泳ぐことが多いので、神経を圧迫してしまったり、肩こりをひどくする可能性があるからです。

腰には「あぐら」より「正座」の方がよい?

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正座をして足がしびれてしまった経験は、多くの方がお持ちだと思います。訪問先で「どうぞお楽に」という言葉に甘えて、足のしびれない「あぐら」をかくことも男性ならよくありますね。
ところが、あぐらは、足は楽でも、腰への負担が大きい座り方なのです。また、女性に多い横座りは、腰や骨盤の不調の原因になります。

あぐら」と「正座」、どちらが腰に良いかと言えば「正座」です。でも「正座」をすると足がしびれてしまいますよね。
茶道で教える本当の正座とは、足に全体重が載るのではなく、重心が少し前へ出て、おしりが浮く姿勢。極端にいうと、ももの裏とすねの裏に隙間がある状態です。この姿勢だと太ももの前面が痛くなりますが、足はそんなにしびれません。正座で足がしびれるのは、それが正しい正座ではないからです。そして慣れも必要です。


正座に慣れていない人は、膝の裏に座布団などを入れてお尻を高くすることで、腰への負担が少なくなります。そして、重なっている左右の足のつま先をときどき入れ替えると、足はしびれにくくなります。

肩タタキは肩こりにどうしていいの?

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♪かあさん お肩をたたきましょ。
タントン、タントン、タントントン♪
昔から肩こりには、肩をたたくことがおこなわれてきました。でも、たたけばよけい痛くなったりしないのでしょうか?
肩タタキは、肩の筋肉をほぐすことができるのです。

筋肉は伸び縮みする性質があります。ちょうど、向かい合わせになった2つのクシが組み合わさったような構造になっていて、一方のクシの歯の間に、他方のクシの歯が入り込むと縮み、クシの歯が離れると伸びることになります。

肩こりの時の筋肉は、クシの双方の歯が深く入りすぎて離れなくなってしまった状態と考えられています。そこで、上からトントンと刺激を与えると、深く入り込んだ2つのクシの歯が離れて、筋肉をほぐすことができるのです。

監修

佐々木政幸 先生 profile

  • 久我山整形外科ペインクリニック
  • 整形外科・リハビリテーション科


慶應義塾大学整形外科学教室に入局、関連病院を経て、2010年に久我山整形外科ペインクリニック開業。患者さんのつらい症状を少しでも改善させ、生活の質(Quality of Life)を出来る限り向上させるお手伝いをすることをモットーに診療している。

まとめ

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