温シップと冷シップの使い方【肩こり改善法】

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温シップと冷シップの使い方

温シップは慢性的な肩こりに、冷シップは急性的な肩こりに

温めた方がいいか、冷やした方がいいかは肩こりの種類と症状によってことなります。
慢性の場合は温める、急性で炎症のあるものは冷やす、と覚えてください。
骨格的に正常なのに極端に肩がこるのは、ほとんどが筋肉の酸素不足です。(いわゆるなで肩は肩がこりやすい)姿勢が悪いことなどによって血行が妨げられているのです。筋肉に酸素を供給して血行をよくするためには、肩を温めます。がんこなコリで手がしびれるような時も、こっているところを温めます。夜、同じ姿勢で寝ていられないほどコリがひどい時も、とにかく温めて血行をよくし、筋肉をやわらかくしてやることが大切です。
ですから、一般的な肩こりには、普通は温める方法を用いればよいのですが、急激に肩を使ったため肩に炎症をおこしている急性の肩こりの場合には、最初にしばらく冷やすこともあります。冷やすことによって、炎症がしずまり痛みがやわらぐからです。しかし、冷やしたあとは、血行をよくして肩こりを治すために温める方法に切りかえてください。

温シップ以外で温める方法

1.蒸しタオル

折りたたんだタオルの両端をもって熱湯につけ、適度に絞ります。電子レンジならすぐ作れます。冷えにくいように上をビニールでおおいますが、冷えたら温め直します。終わったら水分をよくふきとってください。

2.ホットパック

熱湯で煮てから、タオルで包んで用います。30分ほど温かさが持続します。

3.インスタントカイロ

手軽に、いつでもどこでも使えて重宝します。やけどをしないように布に包むか衣服の間にいれて用いてください。

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4.ドライヤー

肌に直接当てるとチクチク痛いので、湯で温めたタオルをあてた上からかけます。

冷シップ以外で冷やす方法

1.氷

冷蔵庫の角型の氷3~4個、水、塩をビニール袋に入れ、痛むところを小さく円を描くように10分ほどマッサージします。皮膚は摂氏12度以下になると凍傷をおこすので、冷やしすぎは禁物です。そのあと水分をよくふきとります。

備考:凍傷は細胞組織の温度が凍結するまで下がっていなければ起きない。一般的には外温度がマイナス10°C以下にならなければ凍傷にはならないと言われている。細胞には蛋白質や塩分が含まれていて、これらはマイナス4~5°Cにならないと凍結せず、また、外気温が下がっても身体組織は体温があるために、すぐに外気温と同じにまでは下がらないため。

2.アイスパック

冷水に浸したタオルを絞って痛いところにあて、10分ほど冷やします。 なお、コリがひどく肩がパンパンに張っている時は、冷温シップを交互に行うと効果的に血行がよくなります。

監修

武田康志 先生 profile

  • 医療法人TSCタケダスポーツ・ビューティークリニック
    理事長
  • 整形外科・リハビリテーション科

日本初のスポーツ整形外科が創設された関東労災病院に勤務、Jリーグや日体大のチームドクターも歴任。現在は福岡でタケダスポーツクリニックを開院。
誠実な人柄と的確な診断に定評があり、九州はもとより関東・沖縄からもプロ・アマ問わず患者が訪れる。

まとめ

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